肩こり、ほど多くの人が経験している辛さは無いといってもよいかもしれません。誰もが経験しているだけに、「自分だけではない」「よくあること」と軽く考えている方も多いようですが、実は簡単に考えてはいけない状態です。
肩こりは、首や肩の筋肉が緊張して硬くなり、心臓と脳の血液循環が悪くなっている状態です。脳で使用された血液が心臓に戻り、心臓で作られた新しい血液が脳に送られるという当たり前の循環が行われにくくなるという悪循環で脳圧があがり、頭痛やめまいがおきます。
肩こりも体のゆがみを治すことによって改善します。骨盤の歪みは、姿勢の悪さからおこることが多く、特に座った時に背中を丸めてお腹を出した状態で座っていると骨盤が歪みます。
肩こりをクイックマッサージなどで解消しようとする方も多いようですが、肩だけを揉まれるのは、その時は一時的に血流がよくなって気持ちが良いですが、骨盤の歪みを矯正せずに歩いているうちに、背中から首に歪みが伝わり、同じ症状が再発します。
根本治療をしないと、いつまでも同じ症状が繰り返されることになるのです。
肩こりは、確かに肩の筋肉の緊張状態が続き、酸欠状態となって乳酸などの老廃物がたまり、身体の防衛反応で痛みが発生するわけですから、揉んで血行を良くすれば治ることは確かです。しかし、それはあくまで表面的な原因を取り除いたに過ぎなく、結局すぐまた再発して苦しまなければならなくなるのです。
痛みの場所や種類、細かい原因などは人によって様々ですが、一貫して言えることは全ては、あなたの生活習慣による姿勢の悪さが根本的な原因といえます。例えば、デスクワークなどで長時間前傾姿勢でいると、重い頭をずっと支えてなければならないわけですから筋肉が疲労するのは当たり前なのです。忙しさのあまり運動をしなかったり、日頃のストレスによって血管が収縮しても肩がこります。これでは、 いくら誰かに揉んで貰っても、結局は意味がありません。 なぜなら、あなたの身体は、それらの原因によって歪んでしまっているからなのです。
交通事故の衝撃でむちうち症になり、肩こりが出る人もいます。また、衝撃により、体全体が緊張し頭蓋骨が固くなってる場合などは、マッサージなども効果がうすくなりますので、オステオパシーで歪みを矯正した方が良い場合があります。
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